新編スタート:20日で仕上げる!

正解は、「初期荘園」。

 
[214]で答え言っちゃった。
 
荘園、難しいよね。本によって書いてあることがいろいろだし、細かいことをあげるとキリがない。

この問題文だって、墾田永年私財法から初期荘園、という図式はわかりやすいんだけど、それ以前に貴族や大寺院が所有していた土地は初期荘園とは呼ばないのか?何と呼んだらいいのか?など、いろいろわからない。

荘園の説明ができれば高校の日本史教師として合格らしいんだけど、ちょっと無理。

完全な説明は難しいのと、「国司」の話とかが出てくるとちょっとまた混乱してしまうので、ここは「荘園」だけに絞って、単純な理解でご容赦願いたいm(__)m。

①743年、墾田永年私財法

 
まず、結構いろいろなところで勘違いされているんだけど、墾田永年私財法決定によって、即、律令制が崩壊したわけではないから。

この時期は不輸の権はない。よって、もしも王臣家や貴族、寺院が頑張って開墾すればするほど、国も税金を得ることができて、良かったんじゃないか、って思う。

ただ、問題点としては、耕作人の確保だったと思う。

この時期、「労働者の人権」なんてことは言われていないから、労働者となる庶民は結構、ムチャクチャ働かされたんじゃないかなぁ。

王臣家・寺院とその家来たちが百姓を使う様子は「狂気」に満ちていたと(桃崎有一郎先生)。

②765年、加墾禁止令

 
しかし、藤原仲麻呂を打ち破った称徳天皇が墾田永年私財法を凍結。これは、王臣家たちが無茶しすぎた、と考えておけば良いだろうか。

また、寺院は凍結にならなかったのは、道鏡がいたからであろうか?

ちなみに史料問題でこの加墾禁止令を墾田永年私財法と間違えるミスが続出しているらしいので注意。

③772年、再:墾田永年私財法

 
しかし、称徳天皇の死後、墾田永年私財法が復活。

称徳天皇が死去したのは770年であって、なんで2年、間が空いたのかはちょっとよくわからない。

相変わらず税金は払っている。

 

④「免除系」荘園の誕生

 
誕生、というかいろいろ例外を作ったりしているうちに、普通に税金を納めるよりも、何かした方が得、っていうことに気づいてしまった。

国司が税金を免除(不輸)してくれることを約束してくれたら「国免荘」、太政官および民部省に不輸を認められたら、「官省符荘」といった具合に。

本当はこの前に国司についてだとか、口分田から名田(人あたりにつき税金がつくのではなく、土地の所有者に税金がつく)への体制変更などというのがあるのだけど、荘園だけのことを考えると、「初期荘園」→「免除系荘園」→「スーパー免除系荘園」(※これらは造語です)という流れが大事かと。

⑤「スーパー免除系荘園」の誕生

 
結局、行き着いた考えが、

「エラい人に寄進しておくのが一番お得」

という考え。そして、最強の寄進先は天皇。

あれ、でも、これ、公地公民制とは矛盾していないか??

「荘園公領制」というのは「荘園」&「公領」がある制度、ってことだけど、「公領」は天皇のものとして、「荘園」の寄進先で天皇家がなかったわけではない。

あとは問題集で覚えてね。